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皆既日食とヨガの世界観  ヨカヨム21号掲載

皆既日食とヨガの世界観  2009年 夏掲載

ユキオ / 背広ヨギ…ITエンジニアの傍ら、自ら実践してきたヨガより得た喜びと楽しさを多くの人と共有すべく、IYC 等でヨガを指導中

7月22日、世界各地で神秘的に月と太陽が重なり合う皆既日食が観測されました。多くの人が不思議な感動を覚え、実際に見た人は人生観が変わる経験をした人もいるようです。なぜそれほどまでに皆既日食は、人類の意識に影響を与えるのでしょうか。

それは皆既日食が奇跡的バランスにより生じた現象だからです。月と太陽の大きさは、1対400。月が1センチだったら太陽は4メートルです。この2つの天体が地球から見て完全に同じ大きさに見えるよう配置された状態が皆既日食です。では、その意味するところは何でしょうか?

そもそもハタヨガの「ハタ」とは、「ハ」が太陽、「タ」が月を表します。ハタヨガとは、身体に取り入れられた太陽と月の相対的エネルギーの調和を目的としています。

 ヨガの世界観ではこの世を「マーヤ(幻)」と定義しています。なぜ幻か?これは、人間がこの世をありのまま(万物は1つ)認識せず、エゴ(自我)を通して、相対した2つの価値で成立つ世界と認識しているからです

この相対的世界こそが我々の苦しみや悲しみの根源なのです。善と悪、好きと嫌い、成功と失敗、自分と他人、生と死といった相対的ものの見方は、必ず二つ一組によって成り立っています。そして、人間はその両極に執着することで、クレーシャ(苦しみ)を生じさせています。

 また、我々が日々行うアサナの練習について、哲学書『ヨーガ・スートラ』では、次のように述べています。

 アサナは、快適で安定したものでなければならない。
 緊張をゆるめ、無限なるものに意識を合わせることでアサナが習得される。
 そのとき行者は、相対世界に悩まされなくなる。
(『ヨーガ・スートラ』第2章第46~48節)

 つまりヨガの目的とは、身体的調和を経て、精神的調和へと至り、最終的に我々を苦しめる相対的世界から抜け出ることなのです。

相対的判断の世界に住み、そこに執着することで苦しみを生み出している私達。神は皆既日食という現象を通じて、月と太陽が完全に同じ大きさに見えることを示しました。それを通じて、相対世界に執着しないことの大切さを人類へ示唆しているのではないでしょうか。

 皆既日食からこのメッセージを把握できるのは、地球上の生命で唯一人間だけです。その意味するところは、人間の内なる意識が神の意識とつながっているということです。

 ヨーガに専心し、一切を平等に見る人は、自己を万物に存すると認め、また万物を自己のうちに見る。(『バガヴァッド・ギーター』第6章第29節)
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プロフィール

ユキオ

Author:ユキオ
学生時代の頃より、東洋思想・インド哲学に親しむ。特にインドの思想家のクリシュナムルティと禅の道元禅師に影響を受ける

1998年 背中の強い痛みの改善としてヨガを始める佐保田鶴治氏、番場一雄氏、アイアンガー氏の著作をもとに毎日自宅にてアーサナの実習を行う。
2001年 綿本彰氏の綿本ヨーガスタジオにて、ハタヨガのアーサナの指導を受ける指導者養成コース上級終了 呼吸法コース終了
2003年 ケン・ハラクマ氏のIYCにて、アシュタンガヨガの指導受ける。IYCアシュタンガヨガ指導者コース終了
現在 IYCにて指導中

昼間は、システムエンジアとして背広を着てます。

問い合わせ・連絡先メールアドレス
asathomaom@gmail.com

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