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震災から1ヵ月 ヨガを伝える立場として思うこと

今日からちょうど1ヶ月前の3月11日に東日本大震災が起こり、津波で2万人以上の人命が一瞬のうちに亡くなり、そして数万の人の住居や職場と言った生活基盤が失われました。また、それ以上に東京を含め東北関東の人々は、精神的ショックやストレスを抱えたことと思います。そしてそうしたことが確実に、人々の意識の変革に作用していることです。

今回震災の経験を通じて、私自身ヨガの実践者として、またヨガを伝える立場として、いろいろ考えさせられることが多いものとなりました。またヨガの生徒さんからもヨガの観点でこの災害をどのように捉え、そしてどのように克服したら良いかの質問を受けたりしました。

先ず感じることは、我々は改めて生かされている存在であるということを、強く認識しなければならない言うことです。普段の日常に追われている生活をしていると、いつしか自分は自分の力によって生きていると錯覚してしまいますが、実は宇宙の遥かかなたの太陽によって生かされているのです

太陽のエネルギーが降り注ぎ、水の惑星地球は酸素と有機物が発生し、生命が育まれています。そして自分自身の肉体は、自分の意思とは関係なく心臓が生まれてから死ぬまで定期的に鼓動し呼吸をし、体内に入った食物は消化され肉体が維持しています。そうした生命の根源は、自分(エゴ)の意識とは全く関係の無い力で、規則正しく働いているのです。

そう考えるならば、我々が生きていること自体が、ある意味で奇跡でもあると同時に、人間はとても儚く壊れやすい存在でもあることがわかるはずです。震災を通じて、多くの日本人が死について考えたと思いますが、そうした時に我々は自らによって生きているのではなく、生かされている存在であることへ意識を転換させることが大事だと思います。

被害を受けた方々に対して、支援することももちろん大切ですが、可愛そうという意識レベルで震災を他人事にせず、物と情報に依存している日本人一人一人が意識変革していくことで、始めて2万人以上死者の命が価値あるものとして輝くのではないでしょうか。

その点ヨガは、そうした意識変革にとても有効なツールであると思います。ヨガアーサナの太陽礼拝のホーズは、太陽の恵みと自らの命を維持する肉体に対する感謝を育むのに、素晴らしいプラクテイスだと思います。

またヨガ哲学では、人間の苦しむ原因を、パンチャクレーシャとして以下の5つ示しています。

1) 無知(アヴィデイア)

  無知とは、自分自身に関する無知です。つまり本当の自分の存在を知らないこと。これが全ての苦しみの根源です。ヨガでは真の自分の根源は、宇宙を創造した存在につながるものと説きます。

2) 自我意識(アスミター)

  いわゆる自分(エゴ)の意識です。今回の震災でも、改めて自我意識による苦しみを浮き彫りにしてくれました。

3) 欲望(ラーガ)

  果てしない欲望追求の結果、膨大な電気を消費する日本の社会。それを維持する原子力発電が、今回我々を苦しめる原因となっています。

4) 嫌悪(ドヴェーシャ)

  今回の災害を嫌悪の対象として拒絶して終えてしまうと、我々人間の意識を変革することはできなくなります。拒絶するのではなく現実に向き合うことが大切です。

5) 死への恐怖(アヴェニベーシャ)

  無知によって自我の力で生きていると誤認し、欲望と嫌悪が強いほど、死への恐怖は高まります。逆に、生かされている存在であることに気付くと死への恐怖は軽減します。

ヨガはアサナにしても哲学にしても実践の中にこそ真実があり、自らの体験の中でそれらを生かすことによって、「自分という存在は何者なのか」とい問いかけに対して、答えを導き出す手法です。

太古から受け継がれた非常に優れた自己実現のメソッドは、震災によって意識の変換を迫られている日本人にとっても価値あるものと思います。

ヨガのポーズを単に上達させるだけに留まらず、ひとりひとりが人生の意味を見出し、充実した人生を送れることを手助けすることが、今後ヨガインストラクターとして果たすべき役割であると強く感じました。

今後は志を同じくするヨガ仲間と共に、より幅広い分野でヨガの普及に努めていきたいと思いました。
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プロフィール

ユキオ

Author:ユキオ
学生時代の頃より、東洋思想・インド哲学に親しむ。特にインドの思想家のクリシュナムルティと禅の道元禅師に影響を受ける

1998年 背中の強い痛みの改善としてヨガを始める佐保田鶴治氏、番場一雄氏、アイアンガー氏の著作をもとに毎日自宅にてアーサナの実習を行う。
2001年 綿本彰氏の綿本ヨーガスタジオにて、ハタヨガのアーサナの指導を受ける指導者養成コース上級終了 呼吸法コース終了
2003年 ケン・ハラクマ氏のIYCにて、アシュタンガヨガの指導受ける。IYCアシュタンガヨガ指導者コース終了
現在 IYCにて指導中

昼間は、システムエンジアとして背広を着てます。

問い合わせ・連絡先メールアドレス
asathomaom@gmail.com

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